経営人材の資質(幹部の条件)

今日は珍しくコラム的な文章ではありません。
僕が備忘録的に残しておきたい文章を載せておきます。
師から学んだ文章。
50歳を過ぎて、ようやく受け入れられる(腑に落ちる)ようになりました。

あなたはどうお感じになりますか?

●後継者の条件
1.マクロな視点を持ちうること
(近視眼的ではなく、部分先的ではなく、見通せない未来に向かって)
2.HOW思考ができる
(“できるかできないか”ではなく、“どうすればできるか”という指向と思考)
3.チーム志向
(自分にない要素・能力を集め、迎え入れ、包み込む)
4.決断力
(正しいか間違っているか誰にもわからない意思決定)
5.自責と前向きさ
(間違っても素直に“ゴメンナサイ”が言え、“次は必ず!”と言える)

●新規事業を任せられる人材の条件
1.不確実性とリスクに向き合える
(リスクは定量化できるが、不確実性は定量化できない)
2.オールラウンドマン
(一芸に秀でているだけではなく、多芸に通じている)
3.やったことが無いことにワクワクする
(“やったことがない”ことが“できたとき”に感じる高揚感)
4.攻め型・ポジティブ型
(半歩ではなく一歩踏み込む。受け止め方は常に前向き)
5.変化への耐性がある
(常識は変わることが不変であり。常識を変えることが進化である)

◆上記の共通する点
1.当事者意識
(評論しない)
2.できるまでやる
(失敗を考えない)
3.推進力がある
(進むから未来が見える)
4.チームを勝たせる力がある
(仲間に花を持たせる)
5.決める。直感で決める
(直観が先、理屈は後)

これら必要な条件は先天的なモノではないと思います。
後天的なものであり、鍛えることができると思っています。

では、どうやって鍛えるか。
それは“やむを得ずの状況に身を置くこと”なのかもしれません。
人は、やむを得ない状況に置かれたときに、その人の本質が現れるようです。

もちろん失敗することもあるでしょう。
でも、“やむを得ずの状況”に身を置く回数が増えれば(これを“場数”というのかもしれません)、きっと鍛えられるでしょうね。

“できるかできないか”を判断して選抜、推挙するよりも、“できるかできないかわからない”という前提で決断し、後継者候補、幹部候補と目する人に“場”を与えてみるのもいいのではないでしょうか?

場数を踏んだ人(やむを得ずの状況をたくさん経験した人)は、強いです。

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